「朝鮮事變続報」
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朝鮮事變続報
朝鮮事變続報
七月廿三日朝鮮京城騷乱の報知東京に逹するや否我輩は同州一日以來の時事新報に於て此事に処するの方策を詳論し日夜〓を引て後報の到逹を待ちたりき然るに去る三日の時事新報雑報に記したる朝鮮警備船磐城艦去る一日馬關を發して釜山に〓航し同〓に於て七月廿三日以來京城の模様を探知し再び馬關へ〓着したる由にて一昨五日に至り左の電報馬關より到逹したり
八月四日午後九時廿分馬關發電報
川村海軍卿宛 靑木海軍少佐
釜山浦無事王の妃其他大臣貴官十三名死す大院君政事を執る
外務省宛 花房公使
堀本歩兵中尉、池田〓之〓、岡内恪、黒澤、巡査三名皆殺さる王妃、世子の妃、李最應、金輔鉉、閔謙鎬、閔台鎬、尹雄烈も殺さる大院君政事を執る
我輩此報知を得て大に賊徒の實況を審にするこれを得たり王妃〓に世子の妃とも弑〓に〓いたるを見れば賊兵王宮を襲い〓に之を陷れたるこれ論を俟たす而して國王世子は無論幽囚の因辱を蒙りたる可く或は万一の僥倖にて男子の〓捷なる難の起るを聞を直に宮を忽い出て何れへか立〓かれたるものかも知る可からず假令此僥倖あるにせよ國王既に〓塵す存廷の初大臣が此難を免るゝこれ能はず一併に賊徒の屠戮する所と爲りたるは勢斯くある可きこれと考るなり就中最も注目す可きは堀本中尉及び軍務司領官尹雄烈の戰死是なり堀本中尉は我日本兵式を傳習の爲め朝鮮政府の聘する所となり助教員（語學生徒巡査等）と共に〓日傳習兵營中に在を五百の傳習兵と同住する者なり而して尹雄烈は此傳習兵の司令官にして〓日とも多くは此兵營中に在を専ら新兵訓練に従事し雄烈堀本は一心同体の人なる由故に〓日來朝鮮の變報を聞傳へて在東京朝鮮士人の説に尹雄烈と堀本中尉の指揮する日本式の傳習兵さえ矛を倒にして賊軍に興せず〓以上は賊兵王宮を陷るゝ〓の〓を〓くするこれ能はず五百の精兵能く七千の〓兵に當り〓雲一掃不日にして又靑天白日の〓に復したるの報知を得可しと大に傳習兵に望を〓し居たりしに今日〓〓〓〓を〓たり〓す〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓するこれ能はず賊兵の〓めに〓〓〓〓〓〓〓本以下〓て討死したるこれなる可し〓〓に容易ならざる〓〓〓〓〓賊勢の如何を察するに屈強なるものなり〓して又〓〓に於て大院君政事を執るとあるに至て當時朝鮮の國情〓に明白にして更に探知を要せずと云て〓なり此賊〓は斥和攘夷を主張し政府を〓〓するの〓謀あり〓め大院君と通〓したるものなるや否は知らずと雖も卒然兵を奉て王宮を〓〓皇妃以下を弑殺して惡〓を恣にし當路の大臣を殺し日本公使を襲い忠烈勇武の傳習兵を掩殺し反〓の謀〓其〓に當りて〓に大院君の政府となりたるなり
然るに當初我日本に於ては花房公使一行賊徒の〓て衛き〓に侖を全くして〓〓したる者の報知を得たるのみにて前〓の詳報を聞かず我輩疾く時事新報紙上に於て此變に処するの方策を詳論し宣戰講和一〓文武の諸権を委任したる〓理大臣を渡韓せしむるの必要なることを切言したりと雖も當時我政府の〓〓は念にも念を入るゝの趣意にて故を〓時を〓重にし先ず京城の實況観察の爲め事宜に臨みては此事件談判の爲め花房公使をして再び京城に入らしめ護衛として二中隊の兵を附することに議決したり依て井上外務卿が公使へ對面の爲め馬關出張を命ぜられたるなりとか聞け〓然るに今日前〓の詳報を得たる以上は此方策は既に因循迂闊に爲す可きかの疑なきて得ず何となれば若し朝鮮政府がこの謀叛の爲めに〓覆するに至らず依然たる従來の〓政府にして當時叛徒の〓討ある様の〓合なれば花房義質君も依〓日本天皇陛下の〓理公使たる資格を以て更に京城に入り日本政府の代人として諸般の談判をも爲し得可きなるも既に朝鮮の政府は叛賊の有に〓し〓王の政府にあらさる日に當ては君は新政府に〓め日本使臣の資格を失いたるものなり左すれば花房君をして〓中より引返し再び京城に入て談判せしむ可しと云うの理由は政府〓覆の一報を以て全く消滅に爲したるものと見倣う可きなり加之僅かに二中隊の護衛兵を以て此新勝の賊兵中に入らんとするこれ實際の軍路上に於ても無謀の如くなるを以て花房公使の使命は必ず中止となることと信ずるなり
今や朝鮮の政府は叛賊の有に〓したり我日本は此叛賊の政府を認めて〓正の朝鮮政府と爲さず飽までも従前の政府を以て〓正の朝鮮政府と認め十分に之に助力するのみならず既に此叛賊等は我日章旗を辱かしめ我〓人を屠戮したるの惡逆人たるを以て正しく公法に従て〓に其〓を〓はさる〓らず事〓は〓らく〓〓なるべし〓に〓武〓〓の〓〓大〓を〓〓し朝鮮京城に入て大に此事〓を〓〓し日韓〓國の人民は勿論天下〓〓の〓〓をして〓〓〓〓をからしめる〓〓〓が〓に〓〓する〓なり