ショートカットキーの挙動を変更してみます。 ここでは、あらゆるアプリケーションに適用する設定と、特定のアプリケーションにのみ適用する設定の二種類を説明します。
ショートカットキーの挙動を変更してみましょう。
例題 Ctrl-M で Enter を出力する
これを実現するには、テキストファイルに以下のように記述します。[] の間に、一行ずつ、設定内容を表記します。| の左側に入力するキーを、右側には出力するキーや文字の情報を記述してください。
[ {Ctrl} m | {Enter} ]
このテキストファイルを .\user 以下に置いたうえで、メニューの「ショートカットキー」の項目を開き、つぎの二つを操作してください。
つぎは、カーソルを移動するためのショートカットキーを、独自に設定してみます。
例題 vi 風のカーソル移動のように、以下のように出力する。 ・Ctrl-Alt-H で Home ・Ctrl-Alt-J で Page Down ・Ctrl-Alt-K で Page Up ・Ctrl-Alt-L で End
これも同様に設定します。修飾キーの順番、つまり {Alt}と{Ctrl}の順番は問いません。
[ {Alt}{Ctrl} h | {Home} {Alt}{Ctrl} j | {PgDn} {Alt}{Ctrl} k | {PgUp} {Alt}{Ctrl} l | {End} ]
上記のショートカットキーの挙動の変更方法と同様に、テキストファイルに以下のように記述します。 [] の間に、一行ずつ、設定内容を表記します。| の左側に入力するキーを、右側には出力するキーや文字の情報を記述してください。
異なるのは、[ の直後、すなわち同じ行に、任意のアプリケーションの情報を記述することです。その情報に適合する場合、指定した動作を実行します。
具体的な例を見ていきましょう。
例題 Mozilla Firefox を使用しているときに、Ctrl-M で Tab を出力する
[ MozillaUIWindowClass {Ctrl} m | {tab} ]
それでは、上述の例題を二つ組み合わせてみます。
例題 Mozilla Firefox を使用しているときに、Ctrl-M で Tab を出力するが、それ以外なら Enter を出力する 言い換えると、原則として Ctrl-M で Enter を出力するが、ただし、Mozilla Firefox を使用しているならば Ctrl-M で Tab を出力する
回答例を示します。
[ {Ctrl} m | {Enter} ] [ MozillaUIWindowClass {Ctrl} m | {tab} ]
このページでは、ショートカットキーの挙動を改変しました。 詳細は、DvorakJ:レファレンスマニュアル:キー配列:出力する文字やキーを参照してください。
つぎのページで説明するのは、マウスカーソルを回すことでスクロールさせる機能です。