「『福沢諭吉朝鮮・中国・台湾論集』の逐条的註」 その0

last updated: 2013-01-23

1 このテキストについて

杉田聡編『福沢諭吉 朝鮮・中国・台湾論集ー「国権拡張」「脱亜」の果て』(2010年10月、明石書店刊)への、平山氏による逐条的註を公開しています。平山氏から寄せられたメールによれば、「逐条的註の条とは、語に比べより長い一連の文章を意味します。形式は安川寿之輔『福沢諭吉の戦争論と天皇制論』の逐語的註に準じますが、逐語的註にすると、それ自体を閲覧しただけでは註の内容の意味を取りにくいことに鑑みて、出典から比較的長く引用することで、理解の便宜を図ることにしました」とのことです。

上記書籍の概要・書評は、以下のサイトや出版物で紹介されています。

1.1 新着リンク

1.2 言及ページ

1.3 言及出版物

  • 山田博雄執筆「研究文献案内」福澤諭吉協会『福澤諭吉年鑑』37(2010年12月20日発行)182頁

追記 本稿擱筆後、次の書物を得た。

  • ◎杉田聡編 福沢諭吉 朝鮮・中国・台湾論集ー「国権拡張」「脱亜」の果て (書誌省略)

『時事新報』の論説から標題に係わるものを全部で五四篇集め、巻末に編者の解説(六〇頁)を付す。たとえばこういう。「第一章では福沢の対外論全般の特筆をよく示した論説を、関連する事件・執筆年代と無関係にとりあげる」(第一章解題)。従来さんざん批判されてきた、福沢言説のそのような取り上げ方自体の問題(いかに誤解を生ずる危険性に満ちているか)について、編者は少しも考慮していないかのごとくではある。

行数は、小見出しもカウントに含め、数えたものです。引用部の第1行目のみを示します。強調点については、表記しません。