「朝鮮國へ宮使の派遣を祈る」
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時事新報に掲載された「朝鮮國へ宮使の派遣を祈る」を文字に起こしたものです。画像はつぎのpdfに収録されています。
本文
今回朝鮮國の變乱は容易ならずと雖も其事〓は唯電報〓〓にて固より詳な〓〓知る可からず又諸新紙上に〓〓〓〓〓〓〓〓れども〓れも皆今後の形勢を推測し〓〓〓〓〓〓〓〓過ぎず我々は其論説の是〓〓〓〓〓〓〓失を許せず唯今日電報の趣の〓〓〓〓〓〓〓〓朝鮮との交際は依然として舊〓無きものなりと云〓ざるを得ず即ち日本の帝室と朝鮮の王室との御交際は毫も變易したるものに非ざるや明なり然るに〓の電報中に王妃並に世子の妃も大〓に罹らせられたりとの一〓は信〓詳かならざるも實に〓〓〓〓〓〓る次第就ては各國帝王交際の常式〓れば〓くも〓〓后の宮より朝鮮の王室へ特別の〓〓〓〓〓〓〓兩ひの御容御〓問相成る樣致〓〓〓〓は〓大〓〓あれども或は傳達の〓にて僅ばか〓〓〓〓なる〓〓〓らしす又或は然らずして眞實〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓ならば其怪我の御樣子は如何〓〓〓〓ながら或は御中〓とも申す事なれば其御〓は御自身にて取らせられたるもの歟〓より参らせたるものならば何者の所業に出たるもの歟御臨終の御容体〓〓〓〓〓〓〓たるや詳に〓尋問〓上國王殿下の御愁傷は申上るまでもなく大院君にも如何ばかりか御力落しのことならんと〓々も厚く御〓〓仰せ〓せ〓るゝは〓も至當の御事ならんと〓〓其御使は宮内省の上は辨理大臣と共に京城に至り特に王室の事〓を詳にして速に復命あらんこと我々の冀望ん奉る所なり
右の一事政治上の眼を以て見れば〓國の兵馬〓さに相接せんとするの今日に迂〓なるが如くに見へ或は彼の政府の内〓を知りながら特に表面の御使いとありては其〓厚きに似て却て冷なりとの評もあ〓らんと雖も畢竟私心を以て評すればこそ然るものなし我帝室の朝鮮王室に對せらるゝ所は固より政治上の關係ある可きに非ず唯一片の御交〓あるのみ若し又其王室の内〓諸新聞紙に述るが如き有樣ならば政治上に關しても間接に大効力を呈す可きものなり今回の一事變に付我日本は仮令ひ一時兵力を用ることあるも其歸する所は平和の局を結ぶ可きや論を俟たず〓に平和の目的あれば其國人の心を〓〓するの大切なるは又言はずして明なり然るに今日兩國の交際〓さに破れんとする其時に臨ても我帝室は獨り交〓の厚きを盡させらるゝの証を明にするものにして彼の民〓に影響する實に少々ならざる可し仮令彼の賊徒の身を以てするも我寛大のコ恩に痛入る可きは啻に頂門の一針のみならず其効力盖し一隻の軍艦數千の兵に優るものと云うも可なり