「上野秋葉間の鐵道線路」
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時事新報に掲載された「上野秋葉間の鐵道線路」を文字に起こしたものです。画像はつぎのpdfに収録されています。
本文
上野秋葉間の鐵道線路
日本鐵道會社の〓鐵道線路の工事に就ては昨今下谷區民の苦情一方ならずして爲めに會社にても一時工事を中止したりと云ふ抑も此工事たる數年來の計畫にして會社にては既に夫夫の手數を盡し且つ莫大の資本をも投じたる〓の次第なれば實際に危險の有無は豫め確めたる上の事ならんと思はるれども今や下谷區民が苦情を唱へて工事の中止を要求するに當り世上に反對の説少なく會社にても一時工事を中止するが如き擧動見れば區民が唱ふる所の危險は強ち根據なき説にもあらざる歟、若しも果して實際に左る事情ありとすれば一會社の營業の便利は以て其地方民幾萬人の財産生命に換ふ可らず斯る危險なる工事は斷然これを中止するの外なかる可し然れども會社にては今日まで此工事の爲めに莫大の資本を費したれば一旦これを中止するには何れ非常の損亡を免れざることならん而して此損亡は何れの處より辨償す可きや是れ又工事の中止に連帶する所の一疑問なる可し扨又下谷區民が今回の擧動は一心自家の利害を思ふの餘に出でたるものにして毫も非難す可き〓なしと雖も我輩の所見を以てすれば其動くや〓め〓〓に隱れたるものなりと云はざるを得ず工事の計畫たる既に數年前よりの事にして世間に明白なる事實なりしなれば區民が早く其事に心付きて不都合なる次第を發見したらば今日の如く騷騷しき擧動に及ばずして何れにても處分法は容易なりし事ならんに會社にて〓〓〓〓〓を〓入れ家屋を取拂ひ最早レールをも敷〓〓〓〓〓〓の今に至り〓に〓〓を唱へ出したるは少しく〓〓〓〓〓たるの〓なきに〓す〓し事を處するに〓〓なきは〓〓〓の〓にして好しんば一二人の早く心〓たるものありとするも其〓〓の愈よ區民全體の興論〓〓〓に至るまでは〓〓〓〓〓るものにして其〓〓の〓〓〓〓〓〓〓〓ざるは〓〓〓む可き〓〓〓〓と雖も〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓成りて其〓〓〓〓〓〓〓し〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓に〓し〓〓〓はずして之に〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓らず〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓もの