「外資輸入の道/又も上奏案」

last updated: 2021-12-25

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時事新報に掲載された「外資輸入の道/又も上奏案」を文字に起こしたものです。画像はつぎのpdfに収録されています。

本文

近來外貨輸入の説にたひたひ斌にして其〓〓に就ても〓から種々の議論あるが如くなれども既に外貨の輸入を必要と認めたらば〓は兎もあれ先づ其輸入の道を開く可し彼我相對して外國は資本の供給豐にして〓〓は塲所を求むるに忙はしき其反對に我國の資本は甚だ薄くして眼前に多望有利の事業を控へながら〓手の力なしと云ふ一方に有〓の資本を移して他の需用に應ずるは經濟上自然の融通法にして苟も人爲の手段以て其融通法を〓ぐるに非ざれば外國の資本は自から國内に入る可らざるを得ず簡單至極の道理なるに然るに今日の實際を見れば一方には外資輸入の必然を告げながら一方にはあらゆる手段を盡して其輸入の〓を塞き〓〓ありと云ふ恰も門を鎖して客を招かんとするに異ならず其招きに應ぜんと欲するも得べからざるなり第一に外人の土地所有を禁ずるを始めとして銀行會社の株券の如き孰れも〓らざるはなく現に國會議員の中などにも殊更らに民法の規定を〓〓にして外國人に對しては特別の塲合の外、私權の事有さへも禁ぜんとするの議論ある程にして國中一般の有樣を外より眺めたらんには日本人は外人に對して決して同等の待遇を爲すものとは見る可らず否な實際には眞綿を以て頚をくゝると一般の筆法を以て成るべく其自由を妨ぐるものと認むることならん斯る次第にして種々の工風を盡しても恰も其人を排斥しながら只その資金のみを入れしめんとす自家撞着の事を行ふものにして目的を達するの見込はある可らず我輩の憫笑に堪へざる所なり近頃實業家の輩が熱心〓々する外貨輸入の方法を〓くに政府の信用を以て外國の市塲に外貨を〓り内債を償還せしめて民間に資本の融通を〓もんとするものゝ如し自から一〓〓〓〓なけれども目下の塲合に其輩の自より〓に斯る〓〓〓するときは單に一己の利益の爲め〓〓〓の値を浪費せしむるの手段とのみ〓〓〓れざるを得ず〓ふものゝ爲めにも私〓の論を免かれず聞くものに於ても〓から得る大〓にこそあれば其輩にして果して外貨輸入の必要を〓もたらんには政府の〓〓〓ず〓〓を止め〓にして自から〓〓の〓を〓く〓〓〓〓〓〓〓のみ〓〓く〓〓に〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓村の人民が〓〓その他の〓〓に〓〓〓〓〓〓して自から資力乏しきが爲め隣の富村より其〓〓〓〓入れんとするの一〓に至りて其力〓〓〓〓〓〓きや〓〓〓〓なりと雖も〓〓〓〓〓〓〓〓〓自から〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓の〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓て〓〓〓〓〓〓〓〓〓せ〓〓〓〓〓〓〓〓の〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓の村民を入れて自から〓〓するなり自ら工風を廻らすこと〓〓〓〓〓なる可し然るに若し〓〓人民が是〓工風に意を用ひ〓〓るのみか隣村〓〓民を〓〓して〓〓の所〓は勿論、〓〓〓〓當に取ることをも禁じながら自村の庄屋〓〓〓其信用を以て隣村より金を借らしめ〓〓したらば庄屋たるものは果して之を承知す可きや否や我輩をして庄屋たらしめば一も二もなく村民等の不心得を叱責して其請求を〓〓す可きのみ今の實業家輩が政府に〓〓し外貨を起〓しめて自家の資本の融通を得んとするが如きは取りも直さず其村の人民が庄屋に迫りて富村の金を借らしめんとするの擧動に外ならず我輩の斷じて反對する所なり

扨も資本に薄い新開國が〓の富國の金を輸入して事業の發達を謀るは世界の内に珍らしからざる中にも米國の如き最も著しき〓〓〓なる可し彼の獨立戰爭後の有樣を見れば〓米國〓〓の上に殊に疲弊を極めて資力に缺〓〓何ともす可らず是に於てか國内の人民は大に奮發し大に外國の資本を輸入して商賣工業の發達を謀り爾來七鉢十年漸く其結果を收め近年に至り始めて借金の皆濟を見たるほどの次第なりと云ふ左れば日本に於ても事業發達の爲めに外貨に依〓す可きは勿論なるに實際には〓も其輸入の道を塞ぎながら之を開くの方法を講ぜず遇ま遇ま其事を言ふものなれば政府の信用に依賴して目的を達せんとするに過ぎずと云ふ斯る有樣にては前途の見込み甚だ〓〓なし外貨輸入を以て果して實際の必要を認めたらんには大に奮發して其道を開放す可きのみ或は銀行會社の株券賣買を自由にして若しも外國人に買占めらるゝときは大變なりなど考ふるものもあらんなれども實際に買占められたりとて何故に大變なるや例へば日本銀行の株券が悉く外人の手に歸したりとて之を大變なりと云はんには政府の公債は如何す可きや今外國人が日本の公債を買占むるは甚だ容易にして實際に行はる可し而して其公債が悉く外人の手に歸したりとて毫も大變ならざるのみか今日の人氣は寧ろ之を希望することならん政府の公債既に〓りとすれば獨り日本銀行の株券に〓〓なるの理由はある可らず左れば銀行會社の株券の如き一〓外人の所有を自由にするは勿論、土地所有權の〓〓の如きも〓しく廢止す可きものなり斯くて大に〓〓して其〓〓〓如何と云ふに實際に外國人とても〓〓の土地を〓入るゝ〓〓く〓〓に株券を買占む〓〓〓〓〓〓〓〓ものも〓〓り〓〓の事業に〓〓の〓〓を〓す〓〓〓にして始めて外貨輸入の實を見る可し目下の急は何は兎もあれ先づ其道を開くに在り今の外貨輸入論が〓〓〓〓〓〓に私〓の〓〓〓〓らすして其實その〓〓〓〓ん〓〓〓〓〓〓らんには先ず此〓〓〓〓〓〓し〓〓〓〓〓〓じはる〓〓物を〓〓〓〓〓〓に〓す〓〓〓〓策の敢て勸告するものなり

又も上奏案

〓〓議員の中より提出したる外交に關する上奏案は明日の議事日程に上るよし其趣旨の理非當否は姑く擱き抑も上奏なる〓のは議院に屬する權能とは云ひながら其權能は何か非常の大事に際して始めて用ふ可きものにして然も之を用ふるときは一〓必ず〓を絞むるの覺悟なかる可らず然るに議會開設以來の事實に徴するに議院は恰も其覺悟を〓〓して自から効力を減ぜしめたるの〓なきに非ず今回の上奏案の如きも心にもなき言〓を並べたるものにして局外の眼より見るときは只是れ一塲の兒戯に過ぎざるのみか提出者自身と雖も議塲を通過せざる〓最初〓〓期する所なりと云ふ然るに敢て之を提出したるは如何なる次第なりやと云ふ單に政黨部内の〓〓に出でたるものに外ならず即ち其輩の中には對外〓など頻りに〓々して政府を攻撃したるの行〓もあるが故に若しも議院國會の〓に外交に關し何か〓〓の論を試みるに非ざれば〓に對して面目なしとの論者もなきに非ず隨て其案〓に就ても〓〓〓〓の説ありて漸く〓したるの内〓なりと〓云へり其内〓は兎も角もとして〓〓、〓を見るの覺悟もあ〓〓〓には其提出も或は妙ならんなれども上奏など仰々しき騒ぎ立てながら實際には單に部内の〓〓の爲めに過ぎずとは気の毒の〓〓なれ若しも斯る事情の爲めに上奏の權能を頻々濫用して世人をして又も例の上奏かとて之を輕視するの習慣を復さしむるときは他年一日非常の大事に〓して如何す可きや其權能を輕んずるは議院自から輕んずるものにして立憲政の利益に非ず議員の〓にして自から其地位と〓い國家の爲めに憲政の義を成さんとするの心得あらんには大に注意して事の輕重を〓〓す可きものなり