「老壮起伏間一髪」

last updated: 2021-12-25

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時事新報に掲載された「老壮起伏間一髪」を文字に起こしたものです。画像はつぎのpdfに収録されています。

本文

老壮起伏間一髪

政府の當局者が臨時議會に增税案を提出したるの決斷は嘉す可きに〓たれども其決斷たる実際に方角違ひの決斷にして目的の齟齬したるを如何せん〓〓〓〓の一事は我輩の年來主張したる所にして〓〓〓〓〓にして事を見るの明あらんには是非とも此〓に由らざる可らず利害の最も睹易き所なるに彼等〓單に〓〓に侍する小輩の小策を聽くのみにして我輩の所説の如き恐らくは目にも觸れざりしことならん地租所得税等最初より議會多數の反對と〓〓せる〓〓〓出し議塲に於て此身を寸〓さ〓〓も〓せすなど〓〓して意氣を粧ひ以て其〓〓を〓らんとしたるが如き恰も氣違ひ〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓の〓なし議會は〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓を〓はして停會の止む〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓の議會に〓〓〓〓反〓〓ぬればいよいよ解散の外の手段なかる可し當局者は〓〓〓〓の手段を取るの考なりとて〓〓議會を開くも飽くまでも本案を提出する可しと〓〓したるよしなれども幾回提出する〓〓る議案の通過する見込はある可らす無益の勞と云ふ可きのみ當局者の人と爲りは我輩の熟知する所にして決して斯る愚物には非ざりしに今や則ち然りとは平素の交際甚だ狭くして人に〓かさるが故に何時しか寡民〓〓に〓〓〓の小〓に〓られて失策を演じたる者〓〓〓〓〓の〓〓〓〓〓〓の〓〓は〓る程度までは差支なしと雖も今の税率を增して十五〓廿〓と爲すが如き急激の變化は実際に行ふ〓〓〓〓〓云々は書生の空論に外ならずとて自から〓〓を〓〓る〓なれども抑も〓〓の變化とは〓〓〓〓〓に〓〓〓〓の當時に〓て改〓の〓〓を見れば〓〓〓〓の一擧に三百〓〓を廢して全〓を一〓〓の下に統一したるが如き士族の帯刀を〓と人民の〓〓を〓行したるが如き〓〓の〓も〓〓なるものにして當時の事〓に〓すれば〓〓の決斷は計ふるに遑あらず孰れも今の當局者〓が〓に主張して斷行せしめたる所のものに非ずや今に至り〓〓を云々して決議に〓〓とは前後全く人物を異にするに似たり我輩は寧ろ〓〓の變化の急激なるに驚かざるを得ず或は當時と今日とは時勢〓から相違して〓〓に見る可らすと云はんなれども〓〓の〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓して〓〓の爲めに〓〓〓〓る日本の〓〓面目を維持して〓〓〓の〓を成し以て〓〓に對立するの目的に〓ならず事の大小難易は維新改革の比に〓〓〓〓〓〓以來の〓〓として〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓に〓〓〓〓〓〓の〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓寧ろ〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓はざる〓〓〓〓〓〓して老したるが何ぞ其意氣の〓はざるや何人の見る所にても最初より失策と分切たる地租案等を提出しながらも議塲に寸斷さるゝも辭せずと〓ひ又幾回議會を〓くも本案を提出す可しなど云ひ大に氣焔を示して議塲を壓せんとする積りならんなれども世間の人々は他の心事を見ること甚だ明にして決して〓く可らず斯る事村の老物を對手にして寸斷を試みんとするが如きものは一人もなきのみかいよいよ其侮る可きを見てますます弱點に持込むことならん〓を〓せんとして却て他に弄ばるゝに過ぎざるのみ當局者いよいよ〓して老耗の極、前後不揃の容體とあれば斯る老物には一日も〓事を託す可らず早速退隱せしめて更らに〓〓者を求むるの外なけれども我輩の所見を以てすれば其〓老したりと云ふも尚ほ五六十〓の間にして身體も強壮なるが如し決して老耗の年に非ず畢竟國家〓〓老など云々する其〓に〓ふて自から獨り身を處すること〓きに過ぎて次〓に〓〓に〓か〓事情不明の爲めに自から老耗の〓態を致したることならん果して然らば決して〓す可らざるの病に非ず今度の不始末に省みて〓〓〓〓、顧日より態度を〓〓て自から卑うし〓く人に〓し〓く〓〓を〓めんとならば我輩に〓ても〓言を吝むものに非ず再び〓〓當時の〓〓〓〓に立返りて大に〓はんかいよいよ老耗〓〓〓處して世間に排斥せられんか只自から悟る〓悟らざるとの間一髪に在るのみ