『軍部に告ぐ ―二・二六事件―』
last updated:
2010-11-14
本の情報
昭和11年、1936-05-19に、日本講演通信社編の『軍部に告ぐ ―二・二六事件―』が出版されました。 発行所は日本講演通信社です。
内容に関するメモ
同年に行われた「粛軍に関する質問演説」を一冊の本にまとめたもの。
終わりに「寺内陸相の答弁」が1ページ、「粛軍の誠意披露 寺内陸相の二・二六事件の報告」が3ページ掲載されています。
『斎藤隆夫政治論集 ― 斎藤隆夫遺稿』 | 『軍部に告ぐ ―二・二六事件―』 |
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死刑一途 | 死刑一点張 |
「此の両事件に対する軍部の態度が延いて五・一五事件を惹起するに至った大なる原因の一つであると私は考えて居る。」 | 「此両事件に対する軍部の態度が、延いて五・一五事件を惹起すに当って大いなる原因の一つに算えても私は差支ないと思う。」 |
「将来一層の御注意ありたい」 | 「将来一層の御注意あらんことを希望して置きます」 |
内容を読むと、『斎藤隆夫政治論集 ― 斎藤隆夫遺稿』に掲載されているものとはいくつかの箇所が削除されていることが分かります(それも、削除したことがわかるような体裁となっています)。
この著書で削除されている箇所は、「粛軍に関する質問演説」のページに記してみました。