命令文は「聞き手に命令・依頼をする文」として定義されている。安藤・現代英文法講義1.3参照。
佐々木が本章のねらいとして考えたのは以下の4点だと考えられる。
* ねらい | * ねらいの内容 | * 文例番号 |
1 | 基本的な命令文を用いる。 | 33 (一般動詞) 34 (本動詞としてのdo) 35 (形容詞の命令文) 36 (依頼) 37 (強い禁止) |
2 | 文意を強調する助動詞 do を利用した命令文を用いる。 | 38 (be動詞) 39 (一般動詞) |
3 | let を用いた命令文を用いる。 | 40 (勧誘) 41 (提案) 42 (許容) 43 (行為者が3人称の否定命令文) 44 (行為者が3人称の肯定命令文だが否定の意味あり) |
4 | 命令文と共に and か or を用いる。 | 45 (時間的継起) 46 (二者択一) 47 (and を用いた疑似命令文) 48 (or を用いた疑似命令文) |
* NUMBER | * STATUS | * DESCRIPTION | * REFERENCE | * SOURCE? |
33 | NEW | 一般動詞を用いた命令文の文例である。 | 安藤・完成英文法§44 | Disraeli, Benjamin (1880) Endymion, Longmans & Green http://www.gutenberg.org/ebooks/7926 |
34 | do を本動詞として用いた命令文の文例である。 | 安藤・完成英文法§44 安藤・現代英文法講義11.1.3[B] | ||
35 | 形容詞の命令文の文例である。 | 安藤・完成英文法§44(A)[注] 安藤・現代英文法講義39.5.2[D] | ||
36 | NEW | 依頼のニュアンスを含む命令文の文例である。 | 安藤・完成英文法§44(A) | |
37 | NEW | 強い禁止のニュアンスを含む命令文の文例である。 | 安藤・現代英文法講義39.5.2[D] | |
38 | 文意の強調がなされたbe 動詞の説得命令文の文例である。 | 安藤・完成英文法§94(D) 安藤・現代英文法講義39.5.2 | ||
39 | UPDATED | 文意の強調がなされた一般動詞の説得命令文の文例である。 | 安藤・完成英文法§94(D) 安藤・現代英文法講義39.5.2 | |
40 | let を用いる命令文で勧誘の意味の文例である。 | 安藤・完成英文法§45(B) 安藤・現代英文法講義39.5.3[B] | ||
41 | let を用いる命令文で提案の意味の文例である。 | 安藤・完成英文法§45(B) 安藤・現代英文法講義39.5.3[B] | Roe, E. P. (1884) A Young Girl’s Wooing, http://www.gutenberg.org/ebooks/12876 , "Don’t let us talk about it any more." | |
42 | NEW | let を用いる命令文で許容の意味の文例である。 | 安藤・完成英文法§45(C) 安藤・現代英文法講義39.5.3[A] | Galsworthy, John (1918) THE FORSYTE SAGAVOLUME II, http://www.gutenberg.org/ebooks/2594 , "let them think what they like." |
43 | 行為者が3人称の否定命令文の文例である。 | 安藤・完成英文法§45◆ 安藤・現代英文法講義39.5.3[A] | Eaton, Walter Prichard (1916) The Bird House Man, p. 273, "Don’t let a little thing like that worry you..." | |
44 | 行為者が3人称の肯定命令文の受動態であるが実際には否定の意味の文例である。「かなり古風で、語調が高尚」な表現であり、本動詞に第1強勢が置かれる。 | 安藤・完成英文法§45◆, 132 NB 安藤・現代英文法講義39.5.3[C] | Wesley, John (1829) Sermons on Several Occasions vol. 1, p. 562, "Let nothing be done by halves..." | |
45 | NEW | 時間的に継起する命令文の文例である。「次の場合はちょっと違う」以下の文例は助言の意味の命令文で、この and は同時を意味している。 | 安藤・完成英文法§335(A) 安藤・現代英文法講義27.2.1.1[C], 39.5.5[A] | |
46 | UPDATED | 二者択一の関係の命令文の文例である。 | 安藤・完成英文法§337(B) 安藤・現代英文法講義27.2.1.2 | |
47 | and を用いた擬似命令文の文例である。疑似命令文なので please が付かない。 | 安藤・完成英文法§335(C) 安藤・現代英文法講義39.5.5[B] | ||
48 | or を用いた擬似命令文の文例である。 | 安藤・完成英文法§337(C) 安藤・現代英文法講義39.5.5[B] | Meade L. T. (1905) A Young Mutineer, Stitt Publishing Company http://www.gutenberg.org/ebooks/24599 , "Go, my dear, or you will miss your train!" |