misc:佐々木高政:和文英訳の修業:予備編:XIII

misc:佐々木高政:和文英訳の修業:予備編:XIII

ねらい

提示文の一つである there 構文の文例で、存在の be の文例と<存在・出現>の自動詞の表現の文例が集められている。最後の二つの文例のような<存在・出現>の動詞については、基礎編「主語について II. "There..." 構文の主語」の後半部分で解説されている(pp.144-146)。

佐々木が本章のねらいとして考えたのは以下の点だと考えられる。

* ねらいの内容 * 文例番号
* 現在時制で用いる 289 (複数の肯定文)
290 (単数の肯定文)
291 (yes/no 疑問文)
292 (付加疑問文)
293 (wh 疑問文)
* 未来の時で用いる 294 (be going to)
295 (shall)
* 過去時制で用いる 296
* 完了相で用いる 297
* 法助動詞と共に用いる 298 (may)
299 (can)
300 (ought to)
301 (must)
302 (used to)
* 慣用的な表現を用いる 303 (存在・出現を表す動詞 happen)
* 命令文における目的語として用いる 304 (let)
* 独立分詞構文の主語として用いる 305
* 非対格動詞と共に用いる 306 (remain)
307 (arrive)

分析

* NUMBER * STATUS * DESCRIPTION * REFERENCE * SOURCE?
289 現在時制の平叙文の文例である。 安藤・完成英文法§231
290 現在時制で、小節(small clause)に否定が含まれている平叙文の文例である。 安藤・完成英文法§231
291 UPDATED 現在時制のyes/no疑問文の文例である。 安藤・完成英文法§231
292 NEW 現在時制の付加疑問文の文例である。 安藤・完成英文法§231
293 現在時制で、小節の主部を尋ねるwh疑問文の文例である。 安藤・完成英文法§231
294 UPDATED 未来時を表す平叙文である。 安藤・完成英文法§231
295 NEW 法助動詞 shall が現在時制で用いられている文例である。文例では、立法の shallが shall not として用いられて禁止が表現されている。 安藤・完成英文法§231
安藤・現代英文法講義17.7.1
296 過去時制の平叙文である。 安藤・完成英文法§231
297 完了相で現在時制の疑問文である。 安藤・完成英文法§231
298 法助動詞 may が現在時制で用いられている文例である。 安藤・完成英文法§231
299 法助動詞 can が現在時制で用いられている文例である。 安藤・完成英文法§231
300 UPDATED 法助動詞 ought to が現在時制で用いられている文例である。 安藤・完成英文法§231
301 法助動詞 must と完了相が過去時制で用いられている文例である。 安藤・完成英文法§231
302 UPDATED 法助動詞 used to が現在時制で用いられている文例である。 安藤・完成英文法§231
303 happen to 不定詞が過去時制で用いられている文例である。 安藤・完成英文法§231 NB1
江川(1991)§216
304 補文の主語に虚辞が生じている文例である。 安藤・完成英文法§231, 45(A)
安藤・現代英文法講義2.2.8
305 UPDATED 独立分詞節の形式主語に虚辞が生じている文例である。 安藤・完成英文法§231, 303
安藤・現代英文法講義15.5.7
306 NEW 非対格動詞 remain が用いられている、格式体の文例である。 安藤・完成英文法§231 NB1
安藤・現代英文法講義36.4.2[B]
307 NEW 非対格動詞 arrive が用いられている、格式体の文例である。 安藤・完成英文法§231 NB1
安藤・現代英文法講義36.4.2[B]
George Gissing, "The Poet's Portmanteau" (1895), "One afternoon, just when things were at the blackest, there arrived a telegram"

Last modified : 2014/02/07 19:27:33 JST