提示文の一つである there 構文の文例で、存在の be の文例と<存在・出現>の自動詞の表現の文例が集められている。最後の二つの文例のような<存在・出現>の動詞については、基礎編「主語について II. "There..." 構文の主語」の後半部分で解説されている(pp.144-146)。
佐々木が本章のねらいとして考えたのは以下の点だと考えられる。
* ねらいの内容 | * 文例番号 |
* 現在時制で用いる | 289 (複数の肯定文) 290 (単数の肯定文) 291 (yes/no 疑問文) 292 (付加疑問文) 293 (wh 疑問文) |
* 未来の時で用いる | 294 (be going to) 295 (shall) |
* 過去時制で用いる | 296 |
* 完了相で用いる | 297 |
* 法助動詞と共に用いる | 298 (may) 299 (can) 300 (ought to) 301 (must) 302 (used to) |
* 慣用的な表現を用いる | 303 (存在・出現を表す動詞 happen) |
* 命令文における目的語として用いる | 304 (let) |
* 独立分詞構文の主語として用いる | 305 |
* 非対格動詞と共に用いる | 306 (remain) 307 (arrive) |
* NUMBER | * STATUS | * DESCRIPTION | * REFERENCE | * SOURCE? |
289 | 現在時制の平叙文の文例である。 | 安藤・完成英文法§231 | ||
290 | 現在時制で、小節(small clause)に否定が含まれている平叙文の文例である。 | 安藤・完成英文法§231 | ||
291 | UPDATED | 現在時制のyes/no疑問文の文例である。 | 安藤・完成英文法§231 | |
292 | NEW | 現在時制の付加疑問文の文例である。 | 安藤・完成英文法§231 | |
293 | 現在時制で、小節の主部を尋ねるwh疑問文の文例である。 | 安藤・完成英文法§231 | ||
294 | UPDATED | 未来時を表す平叙文である。 | 安藤・完成英文法§231 | |
295 | NEW | 法助動詞 shall が現在時制で用いられている文例である。文例では、立法の shallが shall not として用いられて禁止が表現されている。 | 安藤・完成英文法§231 安藤・現代英文法講義17.7.1 | |
296 | 過去時制の平叙文である。 | 安藤・完成英文法§231 | ||
297 | 完了相で現在時制の疑問文である。 | 安藤・完成英文法§231 | ||
298 | 法助動詞 may が現在時制で用いられている文例である。 | 安藤・完成英文法§231 | ||
299 | 法助動詞 can が現在時制で用いられている文例である。 | 安藤・完成英文法§231 | ||
300 | UPDATED | 法助動詞 ought to が現在時制で用いられている文例である。 | 安藤・完成英文法§231 | |
301 | 法助動詞 must と完了相が過去時制で用いられている文例である。 | 安藤・完成英文法§231 | ||
302 | UPDATED | 法助動詞 used to が現在時制で用いられている文例である。 | 安藤・完成英文法§231 | |
303 | happen to 不定詞が過去時制で用いられている文例である。 | 安藤・完成英文法§231 NB1 江川(1991)§216 | ||
304 | 補文の主語に虚辞が生じている文例である。 | 安藤・完成英文法§231, 45(A) 安藤・現代英文法講義2.2.8 | ||
305 | UPDATED | 独立分詞節の形式主語に虚辞が生じている文例である。 | 安藤・完成英文法§231, 303 安藤・現代英文法講義15.5.7 | |
306 | NEW | 非対格動詞 remain が用いられている、格式体の文例である。 | 安藤・完成英文法§231 NB1 安藤・現代英文法講義36.4.2[B] | |
307 | NEW | 非対格動詞 arrive が用いられている、格式体の文例である。 | 安藤・完成英文法§231 NB1 安藤・現代英文法講義36.4.2[B] | George Gissing, "The Poet's Portmanteau" (1895), "One afternoon, just when things were at the blackest, there arrived a telegram" |