『回顧七十年』 その0
last updated:
2014-09-06
pdf 版公開のお知らせ
『回顧七十年』の全文を pdf に纏めたので、ご自由にお使いください。
このテキストについて
斎藤隆夫『回顧七十年』の全文をテキストに起こした。 同書は、民生書院から1948 年に出版され、後に1987 年に中央公論社から出版された。 民生書院から出版された方の裏表紙の右下には「民生書院版」と印刷されていることから、便宜上、中公文庫の方を中公文庫版と呼ぶことにする。 底本としたのは中公文庫版であり、その中公文庫版では、以下に示すとおり新字体への変更等加除訂正が施されている。
項目 | 民生書院版 | 中公文庫版 |
---|---|---|
改行箇所 | 従来の書籍と同様に少ない | 増大 |
漢字表記の変更 | 旧字体 | 新字体(「懼」「雙」など一部例外あり) |
現代仮名遣いの採用 | 恥づること |
恥ずること |
一部表記の平仮名化 | 遺して置こうと |
遺しておこうと |
之れを |
これを |
|
稍々 |
やや |
|
ルビの追加 | 偶ま |
|
目次の追加 | 皆無 | 追加 |
小見出し | 皆無 | 追加 |
「日支事変処理に関する質問演説」 | 未掲載 | 掲載 |
「補遺」の位置 | 巻末 | 「資料」の直前 |
解説 | 皆無 | 伊藤隆教授による9ページの解説あり |
「資料」として民生書院版・中公文庫版共に掲載されている「粛軍に関する質問演説」と、中公文庫版のみに掲載されている「日支事変処理に関する質問演説」については、それぞれ別ページに掲載している。
なお、中公文庫版の巻末に掲載されている、伊藤隆教授による解説を除いている。
目次
- 序言
- 上京し、弁護士となる
- アメリカに留学
- 衆議院議員に初当選
- 立憲同志会結党のころ
- 無念の内閣不信任案提出
- 議会で謝罪文を朗読
- 続けて二児を失う
- 利あらず落選
- 関東大震災
- 議席を回復
- 普選法案の代表演説
- 政友会議員の乱暴狼籍
- 演説、三時間二十分
- 浜口首相、撃たれる
- 兵庫県会で民政党大勝
- 安達内相、暗躍する
- 政界、親分子分の醜態
- 五・一五事件起こる
- 普通選挙法成立
- 長男重雄の死
- 二・二六事件起こる
- 粛軍に関する質問演説
- 政党、軍部と衝突
- 日中戦争勃発
- 目まいし、倒れる
- 阿部内閣の退陣を迫る
- 日中戦争に関する質問演説
- 議員を除名される
- 近衛公に意見書を出す
- 妨害を乗り越えて議席回復
- 翼賛政治会結成される
- 故郷で敗戦を迎える
- 日本進歩党の創立に参画
- 公職追放、政界を揺がす
- 第一次吉田内閣に入閣
- 民主党、第三党に転落
- 筆を擱くに当って
- 補遺